さよならだね。



「唇まできれい、、」



独り言が出てしまうくらい、整いまくった顔。



愁くんって、クールな印象の顔なんだよね。


でも、、


笑うと全体的にふにゃってなってかわいいし、

口角を上げたいたずらっ子みたいな顔はかっこいいし、

すねたときの頬を膨らました顔は愛おしいし、

寂しそうな悲しそうな顔は母性本能くすぐられちゃうし、

真剣な顔されるとドキドキするし、

微笑まれると心が温かくなるし、



本当はクールじゃないというか、いろんな表情を見せてくれる。



そんな愁くんを、独り占めしたいと思っちゃうこともある。


あ、この顔は他の人に見られたくないな〜みたいな感じ。






「愁くん、大好きだよ。早く良くなってね。」



眠っている愁くんに話しかけ、そして、愁くんの頬にそっとキスをした。




「なんでそこでほっぺたなんだよ。普通に考えて口にするだろ。」



いきなり目を開けて、ペラペラとしゃべる愁くん。



「えっ!愁くん、起きてたの?」


「うん。」


「寝たフリしてたの?」


「うん。」




そんなぁ〜〜〜!!


じゃあ、もしかして聞かれてた?

あたしの独り言。





「うん。俺もゆら大好き。」




やっぱり聞いてた〜〜〜!!


もう、、恥ずかしいよ〜〜〜!!



< 268 / 444 >

この作品をシェア

pagetop