さよならだね。



「なんで真っ赤になってんの。」



わかってるくせに、、

そんなこと聞いて、くくくって笑う愁くん。




「愁くんのばか〜!!」


「ごめんごめん。」



謝りながらも笑ってるし。


今度から、寝顔に話しかけるのやめよう。


二度としないんだから。





あたしがすねて背中を向けると、起き上がった愁くんに後ろから抱きしめられる。



「離して〜!」


「ははっ、ゆらごめんって。」


「笑いすぎだよ〜。誠意がない〜!」


「だってゆらが面白いから。」



愁くんの腕から逃げ出そうとするけど、全然びくともしない愁くんの腕。


あたしは抵抗するのを諦める。





「あ、おとなしくなった。」


愁くんがあたしの顔をのぞき込む。



「怒った?」



愁くんずるいよ〜〜。


そんな顔して聞いたら、あたしが許しちゃうことわかってるんだから。





「怒ってないよ。恥ずかしかっただけ。」


「そんなんだから、いじわるしたくなる。」


「えっ?」



あたしが愁くんの目を見ると、目が合った瞬間に愁くんにキスされる。



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