さよならだね。



「だめ?」


「だーめ!今日は安静にして寝てなきゃ!」


「ちぇっ。」



愁くん、かわいい。


残念そうに口をとがらせる。





「だから、早く元気になって。」


「おっ、言ったな?」


「ふふふ。愁くんのばか〜。」


「ゆらの変態。」



そんなことを言いながら、2人でニヤニヤする。




そしてどちらからともなくキスをした。



風邪うつっちゃうかな?


なんて言いながら、キスをやめない愁くん。





幸せだった。


チョコは無いのに、チョコより甘いキス。



たくさんキスをして、微笑み合って。


いっぱい愛を交換したの。




それから1ヶ月後。


あんなことになるなんて、、



あたし達の愛は、こんなにもろくて、弱いものだったんだね。



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