さよならだね。
俺の天使 ~ 愁 side ~
「さむっ、、。」
仕事が終わり、車に乗り込んで、急いでエンジンをかけて暖房をつける。
冷たくかじかむ手で、ゆらに電話をする。
「ゆら?いま仕事終わったから、いまから会社出るよ。」
俺がそう言うと、待ってるね〜って、明るくはずむ声で言うゆら。
電話を切って、俺は車を出す。
今日はホワイトデー。
俺がゆらに、いつもの感謝を込めてお返しする。
ゆらの声を聞いて、待ってるゆらの姿を想像すると、俺は自然と頬がゆるむ。
今日はどんな服着てんだろうな〜とか、
どんな髪型してんだろうな〜とか、
いまごろ鏡で最終チェックしてるかな〜とか、
ワクワクして待ってくれてんだろうな〜とか、
ゆらに会うときは、いつもこんなことばかり考えてしまう。
会えないときも、いまごろ何してんのかな〜って、いつもゆらのことを考えて。
いつの間にか、俺の中はゆらだらけになってた。
ことあるごとに、ゆらのことを考える。
そうすると、幸せな気持ちになるし、ゆらの笑顔を思い出すだけで、心がホッとするんだ。
ゆらは、俺の天使だ。
さすがにこれは恥ずかしくて言えないけど、でも本当に、ゆらは俺にとって、天使みたいな存在になってるんだ。
ゆらがいるから、毎日が楽しくて、こんなに頑張れるんだ。