さよならだね。



ゆらに出会ったあの日。


あの海斗に無理矢理連れて行かれた合コン。



伏し目がちに入ってきたゆらを見た瞬間、俺は恋に落ちた。


こんなことがあるなんて、俺自身信じてなかったから、自分でもびっくりだ。




でも本当にあったんだ。


よく、会った瞬間に雷が落ちるみたいな感覚になるって言うけど、


本当にそんな感じで、一瞬で感じたんだ。



この子だ!この子しかいない!って。




それから、ゆらを知れば知るほど、ゆらといる時間が多くなっていくほどに、俺は確信した。



俺にはゆらしかいない。


ゆらと結婚するんだ。


俺たちは運命なんだ。って、、




でも、俺はゆらが大学を卒業するまで待つつもりだった。



ゆらにはゆらの人生がある。


ゆらが無事に大学を卒業して、自分のやりたい仕事について、落ちついてからプロポーズするつもりだった。




まだ時間はたっぷりある。


ゆらと別れるなんてありえないし、考えられないから、ゆっくり進めればいい、そう思ってたんだ。




でも今年の正月に、ゆらと初詣に行ったとき、、


ゆらの書いた絵馬を見て、やっぱりプロポーズしようと思ったんだ。




すぐに結婚するわけじゃない。


ただ、約束をしたい。


これからもずっと一緒にいるんだって、

俺はゆらと結婚するんだって、


はっきりとした約束を形にしたくなったんだ。



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