さよならだね。



電話の着信音で目が覚めた。



外はもう暗くなりかけていた。



あたし、寝ちゃってたんだ、、。


こんな状況で寝れちゃう自分に、なんだか呆れてしまう。





「もしもし、優華?」


電話は優華からだった。



「ゆら?大丈夫?あたし、ゆらが心配で。ゆらのことだし、一人で泣いてるんじゃないかと思って。」


「優華、、」



優華の優しさに、また涙が出てくる。


あたし、こんなに泣き虫だったんだね。





あたしが泣いてるのを知って、優華がすぐにうちに来てくれた。



「こんなに目腫らして、、」



優華はそう言って、買ってきてくれたアイスノンを目に当ててくれる。


冷んやりして気持ちよかった。




「何にも食べてないんでしょ?」


「うん。」


「だと思った。ゼリーとか買ってきたけど、いま食べれそう?」


「ごめん。いまはまだいいや。」




全然食欲がわかなかった。


食べるどころか、喉も乾かない。



でも、水分は絶対取らなきゃだめ!って優華に言われ、買ってきてくれたスポーツドリンクを飲んだ。



優華がいてくれて本当によかった。



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