さよならだね。



これで、、本当に終わり。




愁くんの新しい恋を応援して、


最後まで愁くんを支える。




そして、、あたしは、、


愁くんの前から消えるよ。




日曜日、愁くんが香織さんに渡す花束を届けたら、、


香織さんの元へ行く愁くんを見送ったら、、





さよならだね。


愁くん。






その日、家に帰ってから、優華に電話した。



今日愁くんに花束を頼まれたこと、


愁くんも来週には退院すること、


あたしが、、


決心したこと、



優華に全て伝えた。





「ゆらは、優しすぎるよ。もっと、わがままになればいいのに。」



そう言って、あたしの代わりに泣いてくれた。



日曜日、あたし1人では心配だから、原口さんと優華も一緒に行くと約束してくれた。





優華との電話を切り、ベッドに横になったあたしは、いままでの愁くんとの写メを全部見返した。




涙が止まらなかった。



視界がぼやけるけど、しっかり、一枚一枚目に焼きつけた。



今日を最後に、しばらく見ないことにしよう。



消す勇気はないけど、、。



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