さよならだね。
やっぱり、愁くん緊張してる。
表情が少し固くなってるよ。
ふふふ、、
最後に、珍しい愁くんの姿が見れて、良かったかも。
「なんだよ。海斗と優華ちゃんも来たのかよ。」
照れくさそうな愁くん。
「来ちゃわりーかよ。」
あれ??
原口さん、ちょっと不機嫌??
優華が慌てて、原口さんの脇腹を軽くパンチしていた。
「海斗、なんか機嫌悪いのか?」
「いや、なんでもない。それより、来週退院だってな!おめでと。」
良かった。
すぐに、いつもの原口さんに戻った。
原口さんと話す愁くんに近づき、花束を渡す。
「はい。これくらいの大きさで大丈夫だった?」
「ん、さんきゅ。」
愁くんが花束を受け取るとき、少しだけ手が触れた。
ちょっと指先が触れただけ、、。
それでもあたしの胸は高鳴った。
最後なのに、、
ドキドキしちゃだめだよ、あたし。