さよならだね。



あたしは電車に乗って帰った。



でも、途中で涙が溢れてきて、止まらなくて、、




家の最寄り駅から3つ前くらいで降りて、あたしは泣きながら歩いて帰った。




通り過ぎる人たちに見られてたけど、、



そんなの気にする余裕もない。



ただただ、泣きながら歩いた。



歩くだけで精一杯だった。






本当に、、終わったんだ、、。



愁くんとは、バイバイなんだね。


もう、愁くんに会うことはないだろう。


会ったら、あたし、愁くんのこと、いつまでも引きずっちゃうから。



だから、愁くんとの思い出が、、


全て過去になるまで、、


もう、愁くんには会えないよ。





今頃、愁くんは、香織さんに想いを伝えた?


それとも、とりあえず連絡先でも聞いた?



愁くんと香織さんには、これから開かれる未来がある。


あたしと愁くんには、未来はない。




そんなことが、いまさら現実味を帯びてきて、、


自分で決めたことなのに、、


どうしようもないくらい辛いよ。



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