さよならだね。



なんなんだよ、、これ。


何がおきてんだよ、、。




面会時間も終わり、親も病室を出て行った。


真っ白な天井を見ながら、必死に考えてみたけど、何も思い出せなかった。




でも、あの海斗の言い方から考えれば、、



もしかして、、

あのゆらちゃんは、俺の彼女だったのか?


そう考えれば、つじつまが合う気がした。



そうだとすれば、俺、最低なことしたよな。



病室出ていくとき、ゆらちゃん泣いてたし。





なんで、、


なんで俺は何も思い出せない?


なんでそんな大事なこと、忘れてしまったんだ?




その日の夜、考え込んでたらいつの間にか眠ってしまっていた。



夢を見た。



かすみ草みたいな、白い小さな花がたくさん咲いてる中で、女と男、その間に小さな子どもがいて、3人で手をつないでいる。


俺はその姿を後ろから見ていて、3人が誰なのかはわからない。



なんの夢だったんだろう、、。



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