さよならだね。



「よく言うけどさ、本当に、あたしが守ってあげなきゃって思うの。幸のためなら、どんなに辛いことも苦しいこともできちゃう。それさえも幸せだって思えるの。」




すごいなぁ、、



あたしたち3人の中でも、美奈が一番おっちょこちょいで、天然でふわふわしてるイメージで、、


なのに、いまはこんなにしっかりしてる。


芯が強い女性になってる。




子どもができると女は強くなるって、こういうことなんだろうな。


守るものができるって、こんなに人を強くするんだ。





「あたしも子ども欲しいな。」


「原口さんと?」



ぼそっとつぶやいた優華を、美奈がすかさずからかう。




「そりゃ海斗との子どもがいいけど、どうなんだろ、まだわかんない。でも、やっぱり子どもが欲しいから、いつかは誰かとって漠然と思うな〜。」


「やっぱ女の人は、子ども産むのが一番の幸せって感じだよね〜。」





優華と美奈の言葉にうなづく。



やっぱり、女の子は、結婚して子どもを産むことを夢見てる。



幸せな家庭を築くこと。


あたしもそれは、昔からの夢だった。



< 348 / 444 >

この作品をシェア

pagetop