さよならだね。



「確かに。あたしもどこかで、甘えてたのかも。だから、英語を活かして就職できれば、内定もらえればどこでもって感じだったかも。」



優華は幸ちゃんをベッドに降ろし、美奈が出してくれていた紅茶を飲んだ。




「あたしは、順番がいろいろ変わっちゃったから、、仕事はもちろん探すけど、でもやっぱり、幸が最優先になるんだろうな〜。幸のために働くって感じだし。」



美奈は、幸ちゃんの頭を撫でながら言った。






何が幸せか、、


なんて、そんな定義はどこにもないんだよね。




愛する人と結婚して、愛する人との間に新しい命を授かる。


それももちろん幸せ。



でも、だからって、結婚してない女の人や子どもがいない女の人が、幸せじゃないなんてことはない。




子どもがいなくても、旦那さんとの二人っきりの生活が幸せな人もいる。


独身でも、仕事をバリバリこなしてて、仕事が生きがいだって幸せな人もいる。


結婚って形にはたどり着かなくても、大切な誰かと過ごせてる幸せな人もいる。



人の幸せなんて、人それぞれなんだよね。





大事なことは一つだけ。



幸せを掴むのは、自分次第だってこと。




誰かと結婚するからとか、子どもができるからとか、、



そんな人任せな人生じゃだめ。




幸せを掴むために、自分の力で、自分の足で歩いていかなきゃだめなんだ。



自分で自分を磨いて、キラキラ輝いている人でいたい。



そうすればきっと、幸せの方からくっついてきてくれるから。



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