さよならだね。



「でも、優華は英語を活かしたいって、そういう決め手があるだけうらやましいよ。あたしなんて何にもない。自分がどんな仕事したいのかさえ、まだはっきりしないし。」


「えっ?そうなの?あたし、てっきりゆらはアパレル系の会社に進むと思ってたよ〜!」


「えっ、アパレル?」



美奈がまん丸に目を開いて言った。



「あたしもそう思ってた!ゆらは絶対アパレル系だよ。」



優華まで、いまさら何言ってんの?って感じ。





「ゆらと買い物に行って、ゆらに選んでもらった服とか靴とか、あとアクセもバックも!絶対失敗しないんだよね〜いつも。」


「そうそう、買い物には絶対ゆらと行くもんあたし!それに、ゆらは高校のときもファッション好きだったじゃん。どんな系統もさらっと着こなしちゃってさ。」




そう言われてみれば、、



昔からファッションは好きだった。


ファッション雑誌も毎月3冊買うし、高校のときは買い物が一番楽しかったし、お母さんや友達のを選んであげるのも好きだった。



あたし、、


あるじゃん、好きなこと。





「確かに。ファッションだけは、昔からずっと好きだったかも。」



飽きっぽい性格なのに、おしゃれしたり、おしゃれを研究したりすることには飽きないし、全然苦じゃなかった。



うん、


見つけた。





「二人ともありがと〜!やっと見つかった!あたし、アパレル企業に就職したい!」


「頑張ろうね。あたしも、もっと自己分析とかしてみて、これ!っていうの見つけなきゃ。」


「二人とも応援してるからね〜!幸と二人で!」



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