さよならだね。



それから、あたしたちは仕事について語り合って、幸ちゃんともたくさん遊んだ。


女の子が集まると、本当に話が全然絶えなくて、時間なんて忘れちゃう。


次から次に話が出てくるんだよね。





家に帰って、早速パソコンをつける。


アパレル企業の募集を探し、一つ一つの会社の要項をチェックした。


いままでの、少し気が重い就活とは違い、なんだかワクワクして楽しかった。




やりたいことが見つかると、こうも違うんだね。



やっと見つけた、あたしの道。



本当にこれが正しいのか、それはまだ、やってみないとわからない。





愁くんが言ってた。



愁くんにも、就活のことは相談してたんだけど、



「頭で考えてるだけじゃ、グルグル同じとこ回っちゃうよ。まだゆらの人生はこれからだろ。一度や二度、失敗しても大丈夫。いつだってやり直せる。とりあえず、踏み出してみろよ。」



そう言って、背中をポンって叩いてくれた。





こういうとこも好き。



愁くんは、人生の先輩でもあるわけで、、



あたしが迷ったり、悩んだりしたときに、すごく良いアドバイスをくれて、そっと背中を押してくれる。



俺がここにいるから、見守ってるからって言ってくれてるみたいで、すごく安心するの。




男性として素敵なのはもちろんだけど、それだけじゃない。



人として尊敬できるし、本当に頼りになる。



あたしには、もったいないくらいの人なんだ。



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