さよならだね。



いままでも、もしかして香織さんと会ってた?


今日は会社の飲み会がある、って言ってた日は、本当は香織さんと飲みに行ってた?


残業って言って遅くなる日も、香織さんと会ってたの?



香織さんだけじゃないかも、、


職場にだって女の人はいるし、女友達だっているだろうし、昔の同級生にだって女の人はいる。



あたしに内緒で、女の人と会ったりすることなんて、簡単にできちゃうんだ。




あたしは、愁くんを束縛したことない。


ヤキモチ妬いても、素直に嫌だって言えないこともあった。



だって、愁くんに重いって思われたくないし、子どもだって思われたくないから。



前に一度、愁くんのいままでの女性関係に、ヤキモチ妬いちゃったとき、めんどくさいとか思わないって言ってくれたけど、、


でも、嫉妬するたびに言ってたら、きっと愁くんはびっくりしちゃうよ。


あたし、愁くんが思ってる以上にヤキモチ妬きだもん。




愁くんを疑いたくはない。


愁くんのこと信じてる。




でも、一度考え出したら、どんどん悪い方にばっかり考えちゃって止まらない。




涙が出てくる。



こんな女、男の人からしたら、本当めんどくさいよね。



今日は元々、精神的にまいってたから、余計に心が痛む。



誰かに話さなきゃ、心がパンクしちゃいそうだった。





「うぅ〜、優華〜、助けて〜、、」


「ゆら?どうしたの?泣いてるの?ゆら?」



あたしは優華に電話して話した。


いまあったこと、すぐ嫉妬してしまうこと、でもそれを溜め込んでしまうこと、、



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