さよならだね。



「優華ありがと。話したらだいぶ楽になった。」


「あたしもだよ。ゆらにも美奈にも会えなくて、だいぶ疲れたまってたし。」


「今度また、美奈と3人で集まろうね。幸ちゃんにも会いたいし。」


「だね。ゆら、立花さんともちゃんと話しなよ?どんなに信じ合ってても、言わなきゃ伝わらないこともあるんだから。」





そうだよね。



どんなに仲良くても、長い時間を過ごしても、きちんと言葉にしなきゃ伝わらないことはある。


優華や美奈、家族にだって、会って話さなきゃ、分かり合えないこともある。





「うん、話してみる。本当ありがと。」


「じゃあ、また連絡するね。ゆらからも、連絡ちょうだいね。」


「うん!またね!」





優華に話せて、本当に心が軽くなった。



やっぱり、自分一人でモヤモヤ考え込むのもよくないね。




愁くんとも、ちゃんと話さなきゃ。


話すのが少し怖い気もするけど、頑張らなきゃ。



愁くんにだって、何か考えがあったはず。


あたしが素直に話すのもだけど、愁くんの話もきちんと聞きたい。




まだ香織さんといたら、電話するのも困るかなと思って、帰ったら連絡ちょうだいと、メールをうっている途中だった。



愁くんからの着信。



あたしは深呼吸をして電話にでた。



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