さよならだね。



次の日も、その次の日も、、



俺は毎日泣いてた。



夜、一人の部屋で、、



バカみたいに涙がこぼれてきた。





写真に映る、ゆらを見つめる。



ゆら、、好きだ。


こんなにもゆらが好きだ。


ゆらがいないと、俺、全然ダメなんだ。




飯を食う気もしない、

夜も眠れない、

仕事で小さなミスばかりして、

髪をセットする気もおきない、

スーツのシャツやネクタイを選ぶのも面倒、

部屋の電気もつけない、

テレビやスマホも触らない、



ただぼーっと、写真の中のゆらを見つめて、一人で泣いてる。




ゆらがこれを知ったら、女々しい男だって呆れる?


こんなやつだったのかって、愛想尽かす?




自分で出した答えなのに、、


俺は間違ってたのか?



いや、あのまま一緒にいても、俺はゆらを傷つけてばかりだった。


ゆらを泣かせてしまってた。



これでいいんだ。


俺の記憶が戻るまで、、


俺の気持ちが固まるまで、、


二度とゆらを悲しませない、泣かせない、って自信がつくまで、、



ゆらの元へは帰れないんだ。



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