さよならだね。



でも、、それでも、、



やっぱりあたしは愁くんが好き。


数ヶ月ほっぽりだされてるのに、まだこんなにも愁くんが大好き。


今でも、私の中には愁くんしかいないの。





「だったら、離しちゃダメでしょ!立花さんがなんて言おうと、ゆらがその手を離しちゃダメ!立花さんが嫌になっちゃうくらい、ずっとずっと握ってなきゃダメだよ!」



優華は、泣きながらそう言ってくれた。


いつだって、優華はあたしのために泣いてくれるんだ。




「ゆら?命はね、いつか必ず終わりが来るんだよ。それは明日かもしれないし、何十年後かもしれない。もし明日、ゆらが命を落としてしまったら、ゆらは後悔しない?」


「美奈、、」


「後悔するでしょ?そんな悲しいこと、絶対にあったらダメだよ。」





あたしは、絶対後悔する。



もし明日、あたしが死んでしまったら、、



もう二度と愁くんに会えない。


もう二度と愁くんに好きって言えない。


もう二度と愁くんに抱きしめてもらえない。


もう二度と愁くんを抱きしめられない。



そんなの、絶対後悔するに決まってる。





「でも、愁くんが言ったの。あたしといると、昔の自分と比べてしまって、今の自分がすごく嫌になるって。あたし、愁くんを傷つけちゃう。」



愁くんのことが大好きだからこそ、


愁くんには傷ついてほしくない。


愁くんには、そんな辛い思いしてほしくない。



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