さよならだね。



離れてるうちに、ゆらちゃんの気持ちまで離れてしまったら、、



愁は、それが一番怖いって言った。




俺はそれはないって思う。


あのゆらちゃんが、愁のこと好きじゃなくなるなんて、絶対ありえない。



でも、いまはそれは言わないでおこう。


そんなこと言って、愁を安心させるわけにはいかない。


危機感持って、焦ってもらって、少しでも早くゆらちゃんのとこに戻ってほしいから。



ちょっと、意地悪かな?





優華も、ゆらちゃんに早く戻るように言うって言ってたし。



1日でも早く、二人がより戻すといいな。





本当にバカな二人なんだ。



二人して不器用なんだよ。



相手のこと思いやりすぎて、自分よりも相手のことばっか考えて、


俺らからしたら、もっと自分も大事にしろよって思うんだけどな。




この二人は一緒にいなきゃダメなんだよ。



確かに、愁が記憶を失くす前より、ゆらちゃんは辛いことが多くなったかもしれない。


そんなゆらちゃんを見るのは、愁にとっても苦しいことだろう。



でも、そんなつらさも苦しみも、二人一緒なら、幸せに変えていけるんだ。




この二人なら、絶対大丈夫だから。



< 397 / 444 >

この作品をシェア

pagetop