さよならだね。
Chapter.6
星空の下で
「なにこれ、、」
久しぶりに入った愁くんの部屋は、以前の部屋とは違っていた。
綺麗で清潔感があって、愁くんらしいシックな部屋は、どこにいったんだろう。
あたしが使うことが多くて、綺麗に掃除してたはずのキッチンには、インスタント食品やコンビニ弁当のカラだらけ。
ダイニングテーブルには、ビールの缶やお茶のペットボトル、食べかけのおつまみが転がっていて。
リビングや寝室には、脱ぎっぱなしの服やスーツ、仕事の資料がちらばっている。
愁くんに会いたくて、
やっぱりちゃんと話がしたくて、
あたしの気持ちを伝えたくて、
優華と美奈にも背中を押され、確実に愁くんに会えるようにと、部屋に来た。
勝手に上がるのはダメかなって思ったけど、久しぶりにご飯作って待とうかと、合鍵を使って愁くんの部屋に入った。
まさか、、
こんなことになっているなんて。
この数ヶ月の間、愁くんはどんな生活を送ってたんだろう。
前から、あたしがいるときはご飯を作ったり、溜まった家事をしたりしてたけど、
愁くんも自分で家事はできてたし、
ここまでひどい状態は、一度も見たことがなかったから。
一気に不安がつのる。
愁くんが、変わってしまったのかと、、。