さよならだね。
もう二度と
「ゆら〜、ゆらちゃ〜ん、」
「もぉ〜!ちょっと待ってってば!」
なんの変哲もない、穏やかな休日。
あれから、本当に穏やかな毎日が過ぎていき、早いものでもう12月になっていた。
幸せで満たされていると、毎日がこんなに早く過ぎていくんだね。
今年の冬は、去年に比べてすごく寒い。
今日は、愁くんの家に来て、お昼ご飯を作ってあげて、仲良く二人で食べた。
後片付けを済ませて、いまはのんびりタイム。
でも、あたしは来月からインターンが始まることもあり、早く卒論を完成させなきゃいけなくて。
ソファーでゴロゴロしてる愁くんの横で、必死にパソコンと向き合っている。
「ゆらがかまってくれないからつまんな〜い。」
「お昼寝でもしてて!」
さっきからずっとこの調子で、愁くんが横からちょっかいばっかり出してくる。