さよならだね。



「ああっ!!」




愁くんが頭を抑え、その場に倒れこんだ。





「愁くん!」



慌てて愁くんにかけよる。




「愁くん!愁くんどうしたの!?」


「頭が、、頭が、、」



頭を抑えて、苦しそうに顔を歪める愁くん。





「頭が痛いの!?」


「う、ん、、」




あたしは慌てて携帯を取り、119番通報する。




気が動転してて、しどろもどろになったけど、どうにか救急車を呼んだ。




「愁くん!愁くんしっかりして!すぐに救急車くるからね!大丈夫だからね!」



あたしは、怖くて震えが止まらない。




「ゆら、、」



愁くんが伸ばした手を、震える手で握りしめた。



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