さよならだね。
「愁くん!大丈夫だよ!大丈夫だから!もう少しだから!」
「ん、、」
愁くんの額にも汗が浮かび、愁くんの手の力が、どんどん弱くなっていくのがわかった。
「やだ!やだよ!愁くんしっかりして!」
「ゆら、、ゆ、ら、、」
朦朧とする意識の中、何度もあたしの名前を呼ぶ愁くん。
「愁くん!あたしはここにいるからね!愁くん!愁くん!」
愁くんは、意識を失った。
それとほぼ同時に、救急車が到着した。
部屋のインターホンが鳴り、救急隊員の人が入ってきた。
「急に頭が痛いって言って倒れて、、さっきまで意識はあったんですけど、、」
「わかりました!すぐに搬送します。一緒に来ていただけますか?」
「はい。」