さよならだね。
「喜んでくれてるみたいだね!よかった〜!」
「本当にわざわざありがとうね〜!幸のために本当ありがとう。」
「美奈〜、何言ってんの?これだけで終わりだと思った〜?」
「えっ?なに?」
なになに?って、目をクリクリさせる美奈の前に、あたしは自分の後ろに隠してた箱を、テーブルの上に置いた。
「じゃーん!次は美奈と幸ちゃんにクリスマスプレゼント!優華と作ったクリスマスケーキだよ〜!」
「えっ!わぁ!すご〜い!」
「ほとんどゆらがやってくれたんだけどね〜。」
美奈の目がキラキラと輝いた。
幸ちゃんも、ケーキに興味津々で、手を伸ばしてケーキに触ろうとする。
よかった〜!喜んでくれて。
優華が、原口さんにクリスマスケーキを作ってあげたいから、作り方教えて〜ってうちに来て、美奈と幸ちゃんにも作ろうよってなって。
昨日の夜、二人で頑張って作ったんだ。
本当なら、一昨年のクリスマスみたいに、あたしもまた愁くんのために、ケーキ作るはずだったんだけどね。
今年は、愁くんと一緒にお祝いできないや。
眠ってる愁くんに、サンタさんの帽子でもかぶせちゃおうかな〜。
ふふふ。想像したら、すごくかわいい。