さよならだね。
うそ、、。
愁くんが、、
愁くんの目が、、覚めたの、、?
「はい。確か、お見舞いに来られていたお友達が、そのまま連れて帰られましたよ。」
「そう、ですか、、。あ、ありがとうございました。」
あたしは看護師さんに頭を下げると、急いで病院の外へと飛び出した。
お見舞いに来てた友達って、、
原口さんのことだよね?
優華も一緒にいたはず、、。
なんで二人とも連絡くれないの?
あたしはすぐに優華に電話をかけた。
「もしもし。ゆら、もしかして、、」
「ちょっと優華いまどこ?愁くんが退院したって、いま一緒にいるの?なんで教えてくれなかったの?」
「ちょっと、ゆら落ち着いて。もうそっち着くから。」
「え?そっちって、、」
すると、原口さんの車が病院の駐車場に入ってきて、病院の玄関に立っていたあたしの前で止まった。