さよならだね。




あたしのすっからかんの頭では、愁くんの言葉を理解するのに時間がかかった。



あたしたちの間に沈黙が流れる、、。





「ゆらちゃん?」


しびれをきらしたのか、愁くんがまた口を開く。



「あっ、はい。」


「ちゃんと聞こえてた?俺、好きなんだよ。ゆらちゃんのことが。」



またも破壊力抜群のその一言を、いとも簡単に口にしてしまう愁くん。




いや、、えっ、、

好きって、、好きって、その好きだよね?



いやでもそれは、、

だってあたしたちまだ会うの2回目だよ?

合コンからまだ5日しか経ってないよ?



なのに好きって、、

、、そんなのって、ありえる?





「ゆらちゃんが良かったら、俺と、つきあってほしい。」


あたしの頭の中の混乱に、さらに追い打ちをかける愁くん。



もうあたしの頭は、パンク寸前だった。




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