さよならだね。




あたしはつい、びっくりしてその場に立ち上がる。




「外。窓から外見てみ。」


「えっ?もしかしてっ、、」



慌てて窓にかけ寄り、カーテンを開けて外を見る。



「しゅっ、愁くん?」


そこには、玄関の近くに車を止め、車の横に立ってあたしの部屋を見上げる愁くんがいた。




あたしは驚いてフリーズしてしまう。


すると、耳に当てたままの電話から、

「降りてきてくれないの?」


そう言って笑う愁くんの声がした。




「あっ!ごめん。いま行くから。」


あたしはそう言って、急いで外に向かう。



外に出ると、愁くんが微笑んで待っててくれた。




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