さよならだね。




「愁くん?どうし、、」



どうしたの?そう聞こうとしたけど、言い終わる前に愁くんにぎゅっと抱きしめられる。





「ちょっ、愁くん!」


腕の中でジタバタすると、愁くんは腕の力を強めて、


「ちょっとだけ。」


そう言って、あたしの肩にあごをのせる。



まあ、いっか、、。

そう思ってしまって、あたしはジタバタするのをやめた。




、、愁くんの匂いがする。


香水みたいに強くなくて、ふわっといい匂いがするの。



なんか落ち着く。


愁くんの腕の中は、あたたかくて、力強いけど優しくて、ホッとする。





しばらくして、愁くんは抱きしめていた腕を離した。



「次会うのはバーベキューだな。」


「うん、そうだね。」




1週間くらい会えないのか、、。


あたしはふとそんな風に考えていた。



あれ?

あたし寂しいって思ってる?




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