さよならだね。
素直な気持ち
「ゆら〜!こっちこっち!」
美奈の声がする方を振り向くと、美奈と優華とサキちゃんが集合していた。
あたしは3人の元にかけよる。
「ごめん。電車が遅れちゃって。」
駅から走ってきたあたしは息が上がっていた。
今日はバーベキューの日。
原口さんが車で迎えに来てくれることになっていて、あたしたち4人は指定された場所に集まった。
乗ってくる予定の電車が遅れたあたしは、遅刻してしまうのではと、駅から全力で走ってきた。
「間に合ってよかったね!お茶飲む?」
そう言って、美奈がお茶のペットボトルをさしだしてくれた。
「ありがと。」
あたしはそれを受け取り、カラカラに乾いた喉を潤す。
「原口さんまだかな〜?」
サキちゃんがスマホで時間を確認して言う。
「そろそろ来るんじゃない?それにしても今日天気良すぎ!焼けちゃいそう!」
優華はそう言って日陰を探す。