さよならだね。
「それで、どこ行くか決めたの?」
「ん〜、愁くんはゆらが決めてって言うんだけど、どこがいいか迷ってるんだ〜。明日も天気悪いみたいだから、屋内がいいと思うんだけど。」
愁くんに、どこ行きたい?って聞いても、ゆらの行きたいとこ、ってしか言わないし。
屋内だと映画かなって思ったんだけど、いまあんまり面白そうな映画やってなくて、なんだかパッとしないし。
「プラネタリウムは?」
「へっ?」
あたしがうーん、と悩みこんでいると、優華が救いの手を差し伸べてくれた。
「ゆら、プラネタリウム好きだったでしょ?久々に行ってみたら?」
確かに。
あたしは昔から空を見上げるのが好きで、その中でも星空を眺めるのが特別好きだった。
だから、プラネタリウムも何度か見に行ったことがあって、高校の頃には、一度だけ優華とも一緒に見に行った。
「でも、あたしは好きだけど、愁くんは興味あるかな?プラネタリウム。」
「そうね〜、それは聞いてみないとわかんないけど、プラネタリウムって結構ロマンチックだと思うよ?暗闇だし、隣で寝転んでる感じだし。」
「なんか、、優華ちょっとロマンチックとは違うこと考えてるでしょ、、」
「あ、ばれた?」
優華はクスクス笑う。