【完】いいかげん俺を好きになれよ
ドキドキしながら声をかけた。
アユはまたしても少しムスッとして、
「どうしたの?じゃねーよ。
一緒に帰んねーの?」
……あ…//
なんだ…あれ?
だってアユが先教室出ちゃったのに…
「え?…アユこそ先に帰ったのかと…」
「ちげーよ、ちょっと呼ばれてたんだよ」
あぁ…もしかして女子からの告白とか?
…にしては早いなぁ。
「とにかく…帰んぞ。
俺今日バイトないから」
「あ…うん、でも…」
ダメだ、どうしよう…
今日は部活が…
って言おうにもグイグイと腕を引っ張られてしまう。
相変わらず強引で。
そのまま下駄箱まで連れて行かれてしまった。
「あのー…ごめん、アユ…」