【完】いいかげん俺を好きになれよ
立ち止まったところでしぶしぶ申し出た。
あたしだって本当は一緒に帰りたいけど。
いつもみたいに誘ってくれて嬉しかったのに…
ごめんね…。
「は?何が…?」
アユは少しイラついたように聞き返す。
そしたら目が合って…
それを見たらなんか思わずそらしてしまった。
無意識に。
あーまたやっちゃった…!あたし…
「あの…今日は部活出ないといけないから。
だからごめん、帰れないや」
「……は?」
……は?って…
あの…
だけどアユの顔をおそるおそる見上げると、なんだかすごく傷ついたような顔をしていてビックリした。
…どき。
アユはため息をこぼす。
「……なんだよその態度」
「えっ…?」