【完】いいかげん俺を好きになれよ

するとアユが急に、あたしにぐっと歩み寄って

両肩をぎゅっと掴んだ。



…どきっ//



そして顔を覗き込むようにして…



「なんだよ…それ…

そんなこと言われたらもう一回すんぞ」



…えぇ〜っ!!?///



あたしは慌てて首を振る。



「ちょ…っ、ちょっと待って…!!

あのっ…//」



だけどアユの顔がどんどん近づいてきて…



やばい…心臓が……


え…ウソ…



………っ!///



「…アホ、冗談だよ」



あと数センチのところで止まった。



び…びっくりしたぁ…///



あたしがホッとしたように彼を見上げると、アユは頬を少し染めたままイタズラっぽく笑う。


それを見たらまた、なぜかドキッとして…


なんだかアユの笑った顔を久しぶりに見た気がする。


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