【完】いいかげん俺を好きになれよ
アユはテーブルに肘をついて、あたしを見上げるようにして
まばたきしない目をこちらに向けた。
どうするって…嫌ならって……
べつに…
というか、あたしも花火大会いきたい…。
アユと二人で…
行ってみたいかも……
「い、行く…。
っていうか、行きたい。行こうよ!
嫌なわけないよ」
あたしがそう答えると、アユは肘をおろしてテーブルから起き上がる。
「…じゃあお前頑張れよ。
お前がちゃんと点取らないと行けねぇからな」
「わかってるよ!頑張るから、ちゃんと…
だから明日からもよろしくお願いします」
ぺこりと小さく頭を下げたら、ポンと手を置かれた。
「…わかった。
じゃあ約束な」