【完】いいかげん俺を好きになれよ
そのあとはまた他の教科を勉強したり、二人でシマシマの曲について語ったりしてた。
なんだか時間が過ぎるのはあっという間で…
アユといるのはすごく自然で、楽しい。
話すことに困らないし、素でいられるし。
アユはあたしといると居心地がいいって言ってくれたけど、それは多分あたしも同じで
そういうのが恋のはじまりなら、あたしもこれからこの気持ちが恋に変わるのかも…
なんてそんなことを思ってしまう。
もしもアユを好きになったら……
アユと付き合ったら……
毎日がどんな風に変わるんだろう。
あたしたちは
どんな風に変わるんだろう。
目の前にいるアユを見つめながらふと、そんなことを考えてしまう自分がとても不思議で
なんだかとてもおかしかった。