【完】いいかげん俺を好きになれよ
「…え?歩斗?俺も送ったけど未読スルーだわ。
大丈夫かあいつ?
明日テストなのに」
政輝に聞いたら政輝も返ってこないって。
ますます心配になるあたし…。
「ど…どうしよ。
まさかあたしのせいで風邪ひいちゃったとかじゃないよね?
あたしが毎日付き合わせちゃったから…」
「いや、お前のせいじゃん?
頑張りすぎちゃったんじゃねーの?(笑)」
「えーウソぉ!?
ちょっと…!!」
「もう〜、そんなに心配なら見舞いにでも行ってあげればいいじゃん。きっと喜ぶよ?
美優の顔見たら元気になるかも」
……はぁっ!?
絵里まで何言ってんの??
「えぇっ、明日テストだよー!
無理だよお見舞いとか。
勉強しないとやばいからあたし」
だけどあたしが軽く拒否ると二人の白い目があたし向けられた。
「うわー薄情だなお前…」
「薄情だわー。あれだけ世話になっといて」
「え……」
「歩斗待ってるかもよ?
いや、倒れてるかも。LINE返せないくらい重症かも!どうする?」
「そうだ、あいつ家で一人だぜ?
様子くらい見に行ってやれば?近いんだし…」
「……う…」