【完】いいかげん俺を好きになれよ

慌てて自分もしゃがみこんで声をかけたら目を覚ましたようだった。



「ん…?あぁ……美優?」


「ちょっと…!戻ってこないと思ったら…

寝ちゃったの??こんなとこで」



いくらフラフラしてたとはいえ、まさか座り込んで寝ちゃうとは思わなかった。



「……ちげーよ…

ちょっと休憩してたんだよ…」



アユは眠そうな顔で答える。


いやいや、休憩なんてそんなわけないでしょ…

って突っ込みたかったけど、アユらしくない言い訳にちょっと笑ってしまった。


いつもシッカリしてて抜け目がないアユが、手がかかる子供みたいに見える。


なんだか微笑ましいというか、可愛いというか…


仕方ないなぁって…あたし今ちょっとお母さんみたいな気分だよ(笑)



「ダメだよ。休憩するならベッドでね。

はい、立って」


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