【完】いいかげん俺を好きになれよ
両手をグイッと引っ張り上げてアユを立たせた。
「…よいしょっと。
ほら、部屋戻ろう」
アユの体を肩に担ぐようにして、二人三脚みたいに歩き出す。
するとアユは恥ずかしいのか遠慮して
「いや…大丈夫だから//
離せよ。自分で歩ける」
腕を離そうとしたけど、
「だめー。酔っ払いみたいにフラフラしてた人が何言ってんの。
あたし意外と力持ちなんだって!」
そのまま強引に連れて行った。
アユはまだなんかブツブツ言ってる。
「おい、美優…」
「なに?」
「……俺風呂入ってない」
「うん。そりゃ入ってないでしょこんな熱あったら」
「汚ねーぞ…」
「えー?こんな時になに言ってんの!
そんなこと気にしないよ〜もう」