【完】いいかげん俺を好きになれよ

部屋に着くとすぐベッドにアユを連れて行った。



「はい、もう今度こそ寝ていいよ。

おつかれさま」



横を向いてベッドに座らせるようにしてゆっくりと彼の体を降ろす。


このままアユを寝かせたら、あたしもそろそろ帰らなきゃなんてそんなことを思ってた。


するとふいに、空いているほうの腕を掴まれて…



ーーグイッ!



思い切り引っ張られる。


そしてそのままつられて勢いで、アユと一緒にベッドに倒れ込んでしまった。



「…っわ、きゃっ!!」



気がついたら、仰向けに寝るアユの胸に顔をうずめるようにして覆いかぶさってるあたし…。



「ちょ…、ちょっと〜!?」



だけど慌てて起き上がろうとしたら、それを阻むかのようにぎゅっと両腕で抱きしめられた。



ひゃぁぁっ!!///



なんだかとんでもない体勢になってるし…!


っていうか何!?


アユは眠くてフラフラなんじゃなかったの〜!?



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