【完】いいかげん俺を好きになれよ
……どきっ…
抱きしめながらいきなりそんなこと言うもんだから、今度こそ心臓破裂するかと思った。
好きなんて言葉…はっきり口にされるとやっぱり恥ずかしい。
それをアユが言うとなおさら。
これは…
やっぱ熱のせいなのかな。
普段の彼よりもはるかにストレートで……
「好きだ…美優……」
アユはさらに手をあたしの頭の後ろにまわし、頰を寄せるようにして囁く。
あたしはもう彼の心臓の音と自分の心臓の音で、うるさくて何も聞こえないくらい。
もうダメ…。
ほんと…
これ以上言わないで………///