【完】いいかげん俺を好きになれよ

……どきっ…



抱きしめながらいきなりそんなこと言うもんだから、今度こそ心臓破裂するかと思った。



好きなんて言葉…はっきり口にされるとやっぱり恥ずかしい。


それをアユが言うとなおさら。



これは…

やっぱ熱のせいなのかな。


普段の彼よりもはるかにストレートで……



「好きだ…美優……」



アユはさらに手をあたしの頭の後ろにまわし、頰を寄せるようにして囁く。


あたしはもう彼の心臓の音と自分の心臓の音で、うるさくて何も聞こえないくらい。



もうダメ…。


ほんと…



これ以上言わないで………///


< 207 / 338 >

この作品をシェア

pagetop