【完】いいかげん俺を好きになれよ
「じ、じゃあお言葉に甘えて!」
あたしは遠慮せずそれに甘えることにした。
部長は気前よくデザートまでいいよ、なんて言ってくれる。
だけどさすがにそれは悪いかなぁと思ってかわりにドリンクバーを付けることにした。
早速注文をすませてドリンクを取りに行くあたし。
「部長は何にしますか?」
「僕はホットのダージリンで」
「あ、ハイ」
だけどこんな暑い日でも熱い紅茶を飲んじゃうところはさすが部長って感じ。
「じゃあ持ってきますね!」
ドリンクコーナーは団体客の席の近くで、賑やかな声が響いていた。
でもちょうど今は空いてるみたい。
ラッキー♪
うーん…
暑いからやっぱアイスコーヒー?
でもメロンソーダも飲みたいしなぁ…
紅茶を作りながら悩む。
そしたらそこで聞き覚えのある声がした。
「ちょっと〜、アッくんダメだよエビ残したら!
ホント魚介類苦手だよね〜!」
…えっ?
「残してねぇし。あとで食うんだよ」
「ホントに〜?
絶対食べなきゃダメだよ〜?」
「いちいちうるせーな(笑)食うよちゃんと」