【完】いいかげん俺を好きになれよ
部長もおいて、アユも無視して、必死で走り続ける。
改札を瞬時に抜けてホームへと駆け下りた。
「…はぁ、はぁ…はぁ…」
どうしよう……
こんな事って…
やだ……
あの二人がまさか抱き合ってるなんて思わなかった。
どうして……
思わず涙があふれてくる。
なんだ……
アユにとってやっぱり真由香は特別で、大切な人なんだ…。
結局……
そう思ったら苦しくてたまらなくて、
ホームに一人しゃがみ込んでは声を殺して泣いた。