【完】いいかげん俺を好きになれよ
翌朝目が覚めたら瞼が腫れていて、とても重たかった。
最近泣いてばっかりだなぁ。
せっかくの夏休みなのにテンションは上がらないし。
何か気を紛らわせるために楽しいことをするって気にもならない。
ーーピーンポーン。
だけど、そんなとき突然家のチャイムがなった。
いったい誰だろう?こんな朝から…
まさか……
いやいや、アユはうちにまでわざわざ来ないはず…
お母さんいるし…
そう思ってベッドでゴロゴロしてたら誰か二階に上がってきた。
「美優〜!!お客さんよー!」
お母さんの声だ。
客って…あたしに!?
誰だろう。
「真由香ちゃんが来てるわよ!」
……えっ!?
ウソ…??真由香…??
まさかの、今一番会いたくないかもしれない彼女がうちにやってきた。
ガチャッとドアが開いて。
するとニコニコ顔の真由香の姿があった。
「やっほ〜美優♡」