【完】いいかげん俺を好きになれよ
ーードンッ!
その時テーブルの上に、ドリンクが乱暴に置かれた。
…えぇーっ…!
ちょっと…こぼれるし!
「オレンジミルクコーヒーになります…。
っつーか先輩、もう六時なんすけど」
あからさまに不機嫌オーラを発して今井先輩を睨みつけるその店員は、やはりアユ。
オイオイ…なによ今の置き方は…
とてもアナタ接客業をやっているとは思えないんですが…
「あ、マジ?
俺遅刻?」
「そう遅刻。
ナンパしてる場合じゃないんで…」
「ナンパなんて人聞き悪いな~(笑)
ってかお前なんでそんなキレてんだよ…」
「キレてません」
しかも先輩に向かってなんだその態度は!って突っ込みたくなるくらいに生意気。
あたしだったらこんな後輩ご遠慮願いたいよ(笑)
っていうかそうだ、この二人は中学からの知り合いで…
まさかバイト先も一緒だったなんてね。
アユと今井先輩ってそんな仲良かったの…?