【完】いいかげん俺を好きになれよ
手渡されたシャツを受け取る。
その瞬間ちらっと目が合った。
だけど恥ずかしくてふいっとそらしてしまう。
「……なんだよ」
「なっ、なんでもないっ!///」
裸見てドキドキしたなんてとても言えなくて、慌てて針を取り出して作業を始めた。
アユはそんなあたしをじっと見ている。
「ふーん、手際いいじゃん…」
「そりゃ慣れてますから!」
だけどジロジロ見られてるとやりづらくて、手汗で針がすべりそうだった。
しかもなんかアユ近いし…!
あたしに寄り添うように首を傾けて……
ほんっと…そんなカッコで見ないでよ〜!!