【完】いいかげん俺を好きになれよ

アユはあたしの手を自分のすぐ目の前まで持っていく。



「ほんとだ。血出てんじゃん」


「だ…大丈夫だよ!こんなの舐めときゃ治るし!」



だけどあたしがそう言って手首を離そうとしたら…



「そうだな」



えっ…?



次の瞬間、彼はいきなりあたしの人差し指を舌で舐めた。


血を拭き取るかのように。



「……っ、」



ぎゃぁぁ〜〜〜っ!!!!///



あたしはもうビックリして、腰を抜かしそうになる。



ちょっ…ちょっと待って!!

なにして……



「…痛ぇの?」


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