【完】いいかげん俺を好きになれよ

あ、でもそんなことよりあたし、今井先輩に名前覚えられちゃったんだ。


そっちのほうが大事件…!



「きゃーでもどうしよう…

憧れの今井先輩と喋っちゃったぁ〜♡」


「え、イマジュン?

あぁ、美優ってイマジュンも好きなんだっけ?」


「好きですよ!超タイプ!!

だって去年の学祭超カッコよかったじゃないですか!」


「あ~なんか出てたっけ」



ハルカ先輩はなんかまったく興味なさげだけど、あたしはもう嬉しくてニヤニヤが止まらない。


だって今まで憧れの先輩を遠くから見てることはあっても、

こうやって直接話したりとかお近づきになれることってなかなかなかったんだもんね。



「あたしバンドマンって大好きなんです♡

今井先輩ってフレンドリーで話しやすい人なんですね!

っていうかハルカ先輩知り合いだったんですか?

それならそうと早く言ってくださいよ~」


「え…知り合いっていうか同じクラスなだけだよ。

てかイマジュンイケメンだけど女好きのナルシストだし。

だからあんな可愛いとか真に受けちゃダメ。

みんなに言ってるから」


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