【完】いいかげん俺を好きになれよ
◆じゃあ勝手にしろよ
「どうしよう…あたし今井先輩の彼女になっちゃうかもしれない…」
頭にピンクのお花畑状態で、あたしは今日も特濃いちごミルクを飲む。
「アンタそれ、思い込み激しすぎじゃない?
ちょっと誘われたくらいで…」
「でもね、LINEも超マメに返ってくるし、話も合うんだよ!
好きな映画が似てたりして。これって運命じゃない!?」
あたしが目をキラキラさせながらそう言うと、絵里は呆れたように思いきりため息をついた。
「…あのね、だいたい初対面でデートしようなんて男ろくな奴じゃないから。
なんでそういうの本気にしちゃうかな?
もっと警戒心とかないわけ?美優は…」