【完】いいかげん俺を好きになれよ
やさしくするって一体何をするんだろう…
と思った時にはもう遅かった。
急に手首を掴まれ、思い切り押し倒される。
「…きゃっ!!」
そして額がぶつかりそうなくらいに顔を近づけられて…
「フフ…何そんな驚いた顔してるの?
そういうつもりで来たんじゃないの…?」
そう言われて今さらながら、いかに自分がバカだったのかを思い知った。
あぁ…あたし何やってんだろう…
あんなにみんなに心配されて、
それでも聞く耳持たなかったからこうなったんだ。
なんで先輩の部屋なんか来ちゃったんだろう…
こうなることは簡単に予想できたはずなのに…
「い…や…」