【完】いいかげん俺を好きになれよ
先輩はあたしをしっかりと押さえつけたまま、今度は服の中に手を入れてきた。
そしてその手は胸のあたりまで伸びてくる。
「い、嫌っ!!
やだっ!やめてっ…!!」
いやらしい手つきに鳥肌が立ちそうだった。
空いているほうの手で、必死で先輩の腕を掴む。
「そんな暴れんなよ…
初めてじゃあるまいし…」
……は?
何言ってるの…?
先輩もしかして、
あたしがこういうこと慣れてるとでも思ってる…?
「俺のこと好きなんだろ?
それで部屋に来たってことはOKってことなんじゃないの?
フツーならもっと喜んで応じてくれると思ったんだけど…」
そう言われた瞬間、はっきりと悟った。
この人は完全に遊び人なんた…
いつもこうやって女の子連れ込んでるんだ。
そしてあたしのこともそういう軽い子だと思ってるんだ…
ダメだ、もう…
このままじゃ本当に…
「…っ、今井先輩のバカァッ!!」